Discord botの人気と数が増加するに伴い、ユーザーと開発者を安全かつ健全に保つことが重要だと考えています。これは他の成熟したプラットフォームと同様に、現状に沿ったエコシステムのニーズを反映するよう、ポリシーを更新する必要があることを意味します。
アップデート: メッセージコンテンツが新しい特権インテントになります。
2022年4月にメッセージコンテンツへのアクセスは、認証済みのDiscord Botとアプリを構築または管理する開発者にとって、プレゼンスやギルドメンバーデータなどの特権インテントになります。
この変更は認証済みのBot、つまり100以上のサーバーにあるBotにのみ影響します。 100未満のサーバーにある未認証のBot影響を受けません。
開発者はこれらの新しい要件を反映するように、アプリの更新を開始する必要があります。
インテントをリクエストするための申請は、10月25日月曜日に開始いたします。移行期間中(およびその後)、開発者は他のインテントに現在適用しているのと同じ方法で、メッセージコンテンツへのアクセスを申請することができます。方法は認証中にデベロッパーポータルを通じて行うか、認証後にチケットを開くことで行うことができます。
4月30日に認証済みアプリのメッセージコンテンツへのアクセスが、特権インテントで承認されていない場合は削除されます。
過去1年間でInteractions APIを構築し、メッセージコンテンツへのアクセスを必要としないスラッシュコマンド、ボタン、選択メニューなどの新機能を提供いたしました。これらの新しいツールをまだ活用していない開発者は、今後9か月以内に活用を開始することをお勧めします。
誰が影響を受ける?
この変更は100以上のサーバーに参加している、認証済みのbotとアプリにのみ適用されます。
開発者は迅速なテストと反復が可能であることに依存しているため、未認証のアプリやbotはプレゼンスやギルドメンバーのデータと同様に、制限無くメッセージコンテンツに引き続きアクセスすることができます。
承認されていないbotは何に対するアクセスを失うの?
Botまたはアプリでメッセージコンテンツが認証されていない場合は、メッセージを受信すると、ゲートウェイおよびAPIペイロードのメッセージオブジェクトの次のフィールドが空になります(データ型に応じて、空の文字列または空の配列)。
content
embeds
attachments
components
Botは引き続きこれらのフィールドを送信できます。また、常に次の情報からこの情報を取得することもできます。
- botが送信したメッセージ
- botがDMで受信したメッセージ
- botがメンションしたメッセージ
イベントは引き続き受信され、同じAPIを呼び出すことができ、author
や timestamp
などのメッセージに関する他のデータを取得できます。言い換えれば、誰がいつメッセージを送信したかに関するすべての情報を知ることができます; 彼らが発言した内容まではわかりません。
これらの制限は、インタラクションペイロード(ボタンインタラクションなど)を介して受信したメッセージオブジェクトには適用されません。
Discordさん、なんでこんな変更するの?
Discord botの人気と数が増えるにつれ、ユーザーと開発者を安全で健全に保つことが重要だからです。既存のポリシーでは、開発者はbotの機能を提供するために、必要な情報にのみアクセスし、開発者の資格情報とユーザーデータを保護する必要があります。
より機密性の高いデータについてはその情報を保護し、責任を持ってアクセスできるようにするためのさらなる措置を講じています。これは、プライバシーを重視するDiscordユーザーや、優れたユーザーエクスペリエンスの作成に集中したい開発者にとって有益です。不要なデータに関するアクセスやセキュリティの制限について、心配する必要がなくなるためです。
プレゼンスとギルドメンバーの情報は、レビュー後の必要性に基づいてすでに付与されています。メッセージの内容は、同様のレビューと承認されているフレームワークの対象となる必要があると考えています。メッセージの内容が特定のbot機能の中心であることを認識し、アクセスを許可するための適切な代替と準備を行うために時間を要しました。
botの将来のため、新しいスラッシュコマンドオプションタイプ、より優れたモデレーションコントロール、新しいタイプのインタラクションなども含め、今後も注力を尽くしていくつもりです。
未認証のBotは?
未確認のbotとアプリはこの変更の影響を受けず、特権インテントをリクエストせずに、bot開発でメッセージコンテンツを引き続き使用できます。
移行までどれくらい時間があるの?
変更には時間を要するのは理解しております。そのため、新しい変更を容易にするために、9ヶ月の長い移行期間を用意いたしました。移行期間は2022年4月30日に終了し、このインテントの許可をリクエストする必要があると考える開発者は、2021年10月25日に申請を開始することができます。
私たちは、すべての開発者が参加できる仮想イベントとQ&Aをホストしています。いつものように、最新情報を得るのに最適な場所は、公式のDiscord Developerサーバーです。
私のBotはDM(ダイレクトメッセージ)のメッセージを読める?
はい。この変更は、DM内のメッセージコンテンツにアクセスするBotの機能には影響いたしません。
モデレーションBotは?
多くのBotやアプリは、Discordユーザーから送信されたメッセージを読み取る、モデレートする、またその他の方法を用いて管理に供するよう機能することを私たちは知っています。そのため、これらのメッセージコンテンツのリクエストは、問題なく許可される予定です。
Botに相互作用で複製または実装できない独自の機能がある場合は、インテントを申請できます。
新インテントをどこで申請できるの?
ほとんどのBotとアプリが、スラッシュコマンドやその他の操作など、ユーザーとやり取りする新しい方法に移行することを期待しています。このインテントの対象となるのは、(インタラクションでは実行できない)固有の動作を実行するBotのみであることにご注意ください。
Botに、相互作用で複製または実装できない独自の機能がある場合は、2021年10月25日に申請を開始できます。
誰がそのインテントをゲットできるの?
ユニークで説得力があり、変革をもたらす非侵略的な機能について、私達はメッセージコンテンツの承認を与えるつもりです。また、これは特定のBotの使命と既存の機能セットに関連し、インフラストラクチャに重大な影響を与えるものではありません。私達はユーザーのプライバシーと安全を最前線に置きます。
レビューポリシーについての詳細は、こちらをご覧ください。
インテントをリクエストして却下されたら?
移行期間が2022年4月30日に終了した後に、特権インテントが付与されていない限り、認証済みのすべてのアプリのメッセージコンテンツへのアクセスは取り消されます。
名前が示すように、特別なインテントへのアクセスは特権です!私たちはすべての申請を注意深く読み、場合によってはインテントリクエストが許可されなかった理由について、フィードバックを提供いたします。
どこでメッセージインテントを申請するの?
この新しいインテントのリリースにより、リクエストプロセスもさらに簡単になります。以前はこのフォームを使用し、Botがインテントをどのように利用するかを説明するために、私たちにご連絡いただきました。
10月25日以降は、デベロッパーポータルのBotのページに申請するためのリンクが表示されます(申請する資格がある場合、つまり75台以上のサーバーを使用している場合、またはすでに認証済みの場合)。